国連気候変動パリ会議:”農業”について言及されず。スローフード:「食物と気候の重要な関係性を認識しないことは重大な欠如」

23 Nov 2015 | Japanese

数日後には世界各国の政府が気候変動について議論するためにパリに集結します。20年以上に及ぶ議論や調停、絶望的なフォーラムの後、パリ会議(COP 21)で初めて協定を締結しようとしています。

交渉文章54ページ(http://unfccc.int/resource/docs/2015/adp2/eng/11infnot.pdf), 食料安全保障の問題について多く記されていますが、完全に農業”という用語が欠けています。スローフードにおいては深刻な欠陥です。

この単語の欠如は問題を議論の余白に退けることを意味していますが、中心です: 食物と気候との関係。農業や畜産、食料生産、どのシステムを参照しても、多くのことを表します: 気候変動の主な要因の一つとして; 一方では犠牲の一つ; または可能な解決策の一つとして。注目すべき点はエネルギー、重工業や輸送業に焦点を当てていることで、農業の重要な役割を認識していないことを意味しています。

従って、スローフードはパリに集まる国や国際機関の各代表へ農業が議論の中心となるようアピール ”気候を食しない” を呼びかけています。

根本的な食品の製造、加工、流通、消費そして廃棄という根本的なパラダイム変化を通じることが気候変動緩和になり、重視する必要性があることから、このアピールが生まれました。

パリテロ事件や11月29日に予定されていた気候デモ行進は公安当局によるキャンセル決定に、恐怖に屈しないこと、そして広場で人々を動員し、不正や不平等、貧困、COP21で討議する気候変動の影響によって引き起こされた生態学的災害と戦う必要があることを表現する市民社会の要求 を、国際会長カルロ・ペトリーニ氏の同意で スローフードは支持します。

廃棄物を削減し、生態系農業の実線を推進、短い鎖を奨励し、食料の価値を元に戻すことがますます緊急を要します。

もし逆に近代的農業食品産業モデルが普及し続けるならば、– 石油原料製品の増加、大規模生産、天然資源の無差別搾取に基づき – 傾向を逆転できなくなるだけでなく、平均気温の上昇にさらに影響を与えるでしょう。今世紀におけるIPCC第5報告書によると、すでに+0,85°Cの増加が見られています。

現代の農業食品産業モデルは無限に成長する考えに基づいていますが、地球が持っているのは有限資源です。この認識と2050年までに90億に達する運命ある世界人口数の調和はこれから待ち受けている最も重要な課題の一つです。よって、スローフードは署名をお願いしたアピールを通して、パリに集まった機関が現在の食糧システムを根本的に変更することを目的とし、効果的な国際政策を促進することを願い出ます。

アピール”気候を食しない”をダウンロード。

私たちの声を届けるために署名をお願いします。

アピールに署名してくださった方々ーこちらをクリック

より詳細を知るには、国際スローフード広報室へご連絡ください:

Paola Nano, +39 329 8321285 [email protected]

『スローフード』は、“おいしく、きれいで、正しい”食の哲学に賛同する数百万の人々を従える、158ヶ国以上からの情熱家、料理人、専門家、若者、生産者、漁師、学術関係者らから構成されるネットワークです。このうち10万人の会員が1,500のローカルグループに所属し、年会費を納めることで協会の資金運営に寄与し、各地で開催される数多くのイベントに参加しています。これら会員のほか、持続可能で小規模の農産食品生産に従事する2,000のテッラ・マードレの食のコミュニティがあります。

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