国連先住民フォーラムが10年の開設以来初の外部講演者を招聘。

11 May 2012 | Japanese

スローフード・インターナショナル会長、カルロ・ペトリーニ氏が5月14日、国連先住民問題常設フォーラム(UNPFII)にて食への権利と食料主権について講演する。「先住民の貴重な仲間であり応援者」としてニューヨークの国際連合本部へ招聘されたペトリーニ氏は、10年前のフォーラム開設以来初の外部講演者となる。

先住民の食への権利と食料主権について語るペトリーニ氏の講演には、食の権利に関する国連特別リポーターのオリビエ・デシューター(Olivier De Schutter)氏や国際連合食糧農業機関(FAO)、先住民団体と政府機関の代表者たちもジョイントする予定。従来このフォーラムは先住民、政府機関と国連の代表者のみに開かれたものだった。

「現代社会を苦しめる経済、環境、財政危機、そして健康と肥満の問題が、私たちに自らのルーツに戻ること、地球の生命力を守る持続可能な食料システムに戻るよう呼びかけている」とペトリーニ氏は語る。「先住民の人々は、そういう習慣と伝統を何世紀にも渡って受け継ぎ、ゆっくりと発展させ、保持してきた。未来のための新しい模範を築くため、我々は母なる大地を忘れることのなかった彼らを見習うべきである」。

スローフード協会は、協会内部組織である生物多様性プロジェクト基金、そして世界中の農業者、漁業者、畜産者、職人、学生、料理人と専門家をつなぐ「テッラ・マードレ」(母なる大地)ネットワークを通じ、すでに何年も前から先住民コミュニティーと協力し合ってきた。2011年にスローフード協会はスウェーデンのヨックモック(Jokkmokk)にて初の「先住民テッラ・マードレ」を開催した。第2回は2014年、インドで開催予定である。

カルロ・ペトリーニ氏は、スローフードが支援している農生物多様性と食料主権のための先住民パートナーシップの招待でUNPFIIで講演することになった。2010年に設立された農生物多様性と食料主権のための先住民パートナーシップは、先住民のコミュニティーと組織のネットワークだ。フラング・ロイ(Phrang Roy)氏の指導のもとに活動する彼らの目標は、参加型農業研究を行う科学者や政策科学者の協力を得ながら、農生物多様性を守る農食慣行を定めることである。

スローフード協会は食べる人や生産する人にとって、そして地球にとって「良い」食べ物を、誰もが楽しめることを目指すグローバルな草の根組織である。世界150ヶ国以上に広がる10万人の会員、数百ヶ所のコンヴィヴィウム(支部)とテッラ・マードレのコミュニティーから構成されている。

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