テッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト 2020 リローデッド

15 Jun 2020 | Japanese

10月8日に開幕する物理版・デジタル版イベントが、全世界で6ヶ月間にわたり開催

2020年に予定されるテッラ・マードレ・サローネ・デル・グストは、Covid-19に対応した、これまでとは全く異なる次元の新しい形になる予定です。10月8日から6ヶ月間にわたり、デジタルテクノロジーの融合を介して、スローフード・ネットワークから160ヶ国が加わる、物理的イベントと革新的なフォーマットが展開されるでしょう。

スローフード、ピエモンテ州、トリノ市主催による、おいしく、きれいで、正しい食と、環境、食糧政策に捧げる最も重要なイベントが中止されることはありません。私たちは、未来の食を形作るための誓いを再確認しています。

「目下私たちは、かつてないほどに新しく、より持続可能な経済的、環境的、社会的枠組みを実行に移すべく取り組んでいかねばなりません。Covid-19が引き起こした食糧危機を地球再生への好機に変えるため、地元地域とコミュニティに福利をもたらす農業、ホスピタリティ、観光の形態から着手することです。改めて私たちはこれに取り組む目的で、過去数ヶ月、地域の食のシステムを存続させ、一番の弱者を保護しながら、食の小規模生産者らをサポートするために世界各地で集結してきたコミュニティらに声を掛けるつもりでいます。テッラ・マードレ・サローネ・デル・グストは、ある年から翌年に延期できるような見本市ではありません。教育と意見交換のための機会なのですから。農家、畜産農家、漁師、食の職人、料理人、若者たち、先住民、移民らから成る巨大なネットワークが、信頼を築き、勇気を獲得する場であり、そこでは彼らが抱える共通の問題に対しての考えや解決策が共有されます。パンデミックが強いる安全基準に従い、もし参加者らがテッラ・マードレに足を運ぶことができないのなら、私たちがテッラ・マードレを世界各地に持っていきましょう。」テッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト2020へ向けた新規プロジェクトを紹介するにあたり、国際スローフード副会長 エディ・ムキイビが力説しました。

完全にデザインし直されたイベントを、まずいくつかのキーポイントとゴールから紹介しましょう:

  • 食の未来。広範な討論を展開させること。生産者、研究者、専門家、学者らからの寄与を得、スローフードのビジョンに始まり“おいしく、きれいで、正しい食べものを全ての人に”を考えることが、かつてないほど重要になっています。パンデミックの原因を理解し、変化を始め、社会がより公正で持続可能になるように。そしてCovid-19以前に予測していたものより、一層良い未来を築くために。
  • スローフードとテッラ・マードレのネットワーク。その力、プロジェクトと、-世界160ヶ国で献身する無数の活動家- という人材をフル活用する。世界中の人々の、日常の振る舞いに影響を与えるために。
  • 新しい地理感。 2020年大会に向け既に選ばれたテーマをコンファームするべく、君主主義、ナショナリズム、壁と有刺鉄線がはびこるこの歴史的な時に、スローフードはバリアよりルーツを、国家より文化を語る新しいビジョンを提案します。つまり政治的境界のない、しかし産地に深くルーツを持つ食、ということです。
  • 新しいイベント。テッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト2020はデジタル革命を始めます。これにより

6ヶ月を超える会期中に、ネットワークの代表者らと一般人との間に、新しい食の生産と消費についての意見交換や討論の機会を提供します。

テッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト 2020年大会は10月8日(木)に開幕し、当初の予定通り、続く4日間においては豊富なオンライン・オフラインイベントが展開されます。そこでは何千ものスローフードの連結ポイントと、何百万もの活動家ら、同様にその他の組織、団体、企業が団結します。

各テーマを理解し、未来の食と地球、そこに暮らす全ての住民に向けたチャレンジに取り組む160ヶ国を横断して、独創性満載の予定表をたどりながら、イベントはその後数ヶ月間続きます。

Covid-19封じ込め対策に従い、海外渡航の可能性や、グローバルな観衆を巻き込むイベントに関する今後の展開に従い、、テッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト 2020のマラソンは全大陸を横断したのち、2021年4月、スローフード国際会議の祝賀とともにトリノに戻ってくる予定です。

「関わる国の数、オンライン・オフラインの両方によるイベント参加者、世界各地で何百何千もの活動家らが準備する“actions for change”。数の視点から見たなら、未だかつてない最大規模の大会になるでしょう。 6ヶ月ののち私たちは完全に変貌を遂げ、自らの持つ潜在能力をより深く知り、世界中で食の未来に関わる影響力を持つ役者になるでしょう。トリノ市とピエモンテ州はこの素晴らしい改革の中核となり、幅広いアイディアとイニシアチブの数々がこの中核から提案され、そしてこれらのイニシアチブから生まれるエネルギーは中核に戻り、中核を強化します。私たちは、スローフードとテッラ・マードレの新しい次元に突入しようとしています。パンデミックの悲劇を、私たちの歴史上最大の変革への動きに変えようとしているのです。」国際スローフード事務局長 パオロ・ディ・クローチェは締めくくります。

「発祥の地にシンボル的なイベントというものがありますが、実はあらゆる地理上の境界を越えてそれらは集団の遺産になる。テッラ・マードレ・サローネ・デル・グストは、長い間まさにその一例でした。」ピエモンテ州知事 アルベルト・チリオ(Alberto Cirio)氏、商業・文化・観光評議員 ヴィットーリア・ポッジョ(Vittoria Poggio)氏、農業・食料評議員 マルコ・プロトパパ(Marco Protopapa)氏は言います。「誰にも複雑なこの時に、私たちはこの財産の保護とプロモートに全力で取り組んでいます。未来は大地から芽を出します。それが将来、皆で安全に共有できるものとなることを望んでいます。」

トリノ市長 キアーラ・アッペンディーノ(Chiara Appendino)氏、観光評議員 アルベルト・サッコ(Alberto Sacco)氏らは、テッラ・マードレ・サローネ・デル・グストが進行することだけでなく、時間的・地理的観点からより一層広範囲で包括的なバージョンの中核にトリノ市を据える、新しい運営モデルに対する満足の意を示しました。「これらの拡散するプロジェクトとデジタル・アクティビティを通じて、イベントは、私たちが毎日口にするものの生産方法についてより注意深くなるよう教えながら、人々の関心を捉えたり、食政策や食教育への意識向上を助けるとともに、食の価値を回復させ、官能的価値や純正さをプロモートします。従来の考え方では大型イベントにとって困難の時に、テッラ・マードレ・サローネ・デル・グストの新しいモデルは革新的な選択であり、私たちが困難をチャンスに変え、イベント領域の拡大を可能にしてくれます。」

テッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト2020の新しい主な特徴とプログラムの初頭部分については、7月中旬、新しいイベントカレンダーの調整に関わる東西南北の主要国の一部を含む、グローバルプレスカンファレンスの場で公式発表となる予定です。

テッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト2020のプレゼンテーションをダウンロードするにはこちらから。

前回の写真集をご覧になるにはこちらから。

 

より詳しい情報については、以下へご連絡ください:

スローフード: パオラ・ナーノ(Paola Nano): +39 3298321285 – ジュリア・カパルディ (Giulia Capaldi) +39 3428278485 – [email protected]

トリノ市: ルイーザ・チチェーロ(Luisa Cicero)+39 01101121932 – [email protected]

ピエモンテ州: ドナテッラ・アクティス (Donatella Actis) +39 0114322549 – [email protected]

 

スローフードは、食べる人にとっても、それを生産する人にとっても、また地球にとっても良い食べ物に誰もがアクセスできる世界を思い描く、世界的な草の根組織です。スローフードの活動には、160を超える国々から活動家、シェフ、専門家、若者達、農家、漁師、学術関係者らが加わっています。

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