スローフード・ユース・ネットワークが 第2回ワールド・ディスコ・スープ・デーと団結
24 Apr 2018 | Japanese
食糧廃棄に対する意識向上を目指し、世界各地で開催予定
スローフードの若手世代が2018年4月28日、第2回を迎える『ワールド・ディスコ・スープ・デー』と手を組みます。このイベントは、スローフード・ユース・ネットワーク(SFYN)が食糧廃棄問題に取り組むアクションとして発案したものです.
ウガンダから日本、ブラジル、オランダまでSFYNがオーガナイズするパーティーで、ここでは廃棄食糧が“ディスコ・スープ”に姿を変えます。どれほどの量の食物が廃棄されてしまうのかを真剣に考えながら、楽しみながらそうした食物を有効利用する術を披露するという内容です。
「我々の世代というのは、今私たちが取り組んでいるような挑戦をあたかも解決不可能な重大問題であるかのように考えがちで、 食糧廃棄はその一つだと思っています。ディスコ・スープのようなイベントは多くの若者たちを集め、あなたが実感したいと願う変化は思っているより簡単なのだ、ということを実証します。実際のところ、こういう事に取り組むのは面白いですよ!」 そう語るのはSFYNの事務局長、Jorrit Kiewikです。
目下 70 件のイベントが世界各地で開催予定、より正確には以下の国々においてです(最新マップはこちら):ベルギー、ブラジル、デンマーク、フランス、ドイツ、イラン、アイルランド、インド、インドネシア、イタリア、日本、ケニヤ、キルギスタン、メキシコ、オランダ、ナイジェリア、北キプロス・トルコ共和国、ペルー、フィリピン、ルワンダ、南アフリカ、スイス、ウガンダ、イギリス、アメリカ。
なぜディスコ・スープで食糧廃棄に立ち向かうの?
今日、私たちの消費を目的に生産される食品の3分の1が廃棄されています。これではゴミ箱を肥やしているようなものです。国連食糧農業機関(FAO)によれば、このうちの25%をセーブすると、飢餓に苦しむ世界の8億7千万の人々を十分に救うことができるそうです。SFYNはこの問題にユニークで楽しい方法で取り組み、状況を変えたいと考えます。ですからただ食物を無駄にしてはいけないと言うだけではなく、食物を節約しながら、楽しく騒ぎましょうよと。モットーは“ゴミ箱ではなくお腹を満たそう!”です。
ディスコ・スープとは何?
“ディスコ”・スープとは、有志参加者らの手で、廃棄に回されてしまう食品(多くの場合はファーマーズマーケットでの残り物)、あるいは –例えば形が流通規格に合わないという理由で- 廃棄されてしまうあらゆる食物を集め、洗って下ごしらえし調理する、というイベントです。同時に、若者ら、子供たち、お年寄り、料理人のほか、食糧廃棄問題改善の全ての支持者らを集結させる、ガストロノミックで美的、音楽的センスに溢れるイベントでもあります。さらには学習と認識に関する多様な知識をひとつにまとめる、変換ツールでもあるのです。
世界的な影響を及ぼす国際イベント
ディスコ・スープは今から6年前、ドイツのベルリンで “Schnippeldisko” –食糧廃棄に異議を唱える‘抗議のスープ’- として始まりました。それ以来、この危機を明確化する愉快で意義ある手段として、世界中に広められていきました。これまでに多くの様々なバージョンが開催されてきています。2016年、スローフード・ユース・ネットワーク・ブラジルが全国ディスコ・スープ・デーを開催するまでは、それぞれのディスコ・スープイベントは独立して運営され、各詳細は地域の有志者らによってオーガナイズされてきました。昨年SFYNが史上初のワールド・ディスコ・スープ・デーを開催。SFYNは5千キログラムを上回る食糧を、2万5千食の食事に変えました。100件を超えるディスコ・スープが、5大陸40の国々で行われました。
スローフード・ユース・ネットワークは、このネットワークと、総体的で創造力に富むスローフードの信条を支えに繋がり団結する18歳〜35歳の若者グループです。ネットワークは80ヶ国にまたがり、多様なバックグラウンドや文化を持つ人々、より良い食糧システムのために貢献するという共通の目標を分かち合うあらゆる層の人々が参画しています。
より詳しい情報はこちらへお問合わせください:
SFYN Head of Communications
Simone Luijckx: [email protected]
Slow Food International Press Office
[email protected] – Twitter: @SlowFoodPress
スローフードは、 自分自身にとって良く、それを生産した人にも地球にも良い食物に誰もがアクセスできる世界を目指す、世界的な草の根運動組織です。スローフードには160を超える国々で、100万人以上もの活動家、料理人、専門家、若年層、農家、漁師、学術関係者らが加わっています
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