アジオグスト − Asio Gusto 2013韓国で味の箱船が埠頭に着岸
05 Sep 2013 | Japanese
アジア地域で初の国際スローフードイベントとなる“AsiO Gusto (アジオグスト)”が、10月1日から6日にかけてソウルから数キロに位置するナムヤンジュ(南楊州)市で開催を控えています。アジオグストはアジア・オセアニア地域の40を超える国々から、生産者、職人、食のコミュニティ、料理人、若者と食を愛する人々を一同に集め、隔年開催を目指します。
アジオグストは、イタリア−トリノでスローフードが開催する、品質、サスティナビリティそして小規模食品生産に捧げる大規模イベント「サローネ・デル・グスト」と「テッラ・マードレ」からインスピレーションを得たものです。スローフード・カルチャーセンターとナムヤンジュ市が、国際スローフードとの協力により実施します。
イベントはさらに、アジア・オセアニア地域、世界で味の箱船に乗せられた食品を発見する重要な機会にもなるでしょう。味の箱船は、世界中のコミュニティの文化や歴史、伝統の一部を成しながらも、今日消滅の危機に瀕する食品をカタログ化するための国際プロジェクトです。劇的なスピードで消えつつある、貴重な我らが地球の生物多様性の遺産の存続を支援する目的で発進されました。果物、野菜、動物品種、チーズ、パン、菓子、加工食肉製品などがオンラインカタログに掲載されており、現在74ヶ国から1200余りの製品が数えられています。
ソウルのセジョン文化センターで開かれた味の箱船メディア・デーにおいて、韓国から5つの新しい食品が公式に箱船に乗ることが決まりました。これらの製品はメディア・デーで初めて調理され、アジオグストのレストランで提供されました。Pureun Kongjanはペーストや韓国の伝統発酵食品の原料となる大豆、Anjeunbaengi Wheatは一般的な小麦より粒が小さくグルテン含有量も少ないが、際立った甘みとかぐわしい香りが特徴です。ウルルン島(鬱陵島)からはタケシマユリ(英名:Hanson’s Lily)も箱船に乗りました。輝く黄色をしたこの花は普段、付け合わせとして食べられたり、すり潰して薬としても利用されています。Yeonsan Ogye は、羽から皮膚、爪、くちばし、骨、そして目まで、全身真っ黒な小型の鶏です。Chik-soまたはTiger Cattle (虎牛)と呼ばれるのは、黒と黄の縞模様で知られる韓国土着種の牛です。
新たな食品を評価・積載するべく、韓国味の箱船委員会も最近になって設立されたアジアの肥沃な大地を目指して、箱船は前進してゆくことでしょう。今日も栽培が続く10万種もの米の伝統品種から、刺激的な味の伝統発行食品と飲料まで、この広大な大陸の豊かな風景と古くから続く文化のれっきとした表れである生物多様性を発掘し味わうために、つまりアジオグストは最高のタイミングで開催されると言えます。
20万人を見込む来場者たちは展示エリアで生産者や製品の数々に出会い、そして味覚のワークショップや食教育イベントに参加することでしょう。専用ブースでは韓国の伝統的な特産品が紹介され、インターナショナル・エリアではスローフード・プレシディオと味の箱船の食品を試食していただける予定です。その中には、拡大を辿る観光化と大企業が生産する塩との競争から消滅の危機にある、バリ島沿岸でつくられるクサンバ(Kusamba)海塩や、日本からは長崎はくさい、マレーシアのリンバス(Rimbas)黒こしょう、イギリス南部のニューフォレスト(New Forest)原産で80年程前にオーストラリアへ渡った、ウェセックス(Wessex)のサドルバック豚などが予定されています。
新たに韓国の味の箱船に加わった食品の写真も揃っています
スローフード・プレシディオと味の箱船認定食品を探すにはこちら:
http://www.slowfoodfoundation.com
www.slowfood.com
アジオグスト2013の詳しい情報はこちら:
http://www.asiogusto.org/
映像はこちらから:
https://www.youtube.com/watch?v=Ti6PVn6iItw
国際スローフード プレスセンター
Paola Nano, +39 329 8321285 – [email protected]
アジオグスト プレスセンター
Hyesoon Woo, +82-10-7135-0614 – [email protected]
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