ピエモンテ州、トリノ市との協力によりスローフードが開催する、世界でも最も重要な食文化に捧げる国際イベント「テッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト」の第12回大会が、2018年9月20〜24日にかけてイタリア-トリノで開催されます。140を超える国々から5,000人以上の代表者、800以上の出展者、300のスローフード・プレシディオ そして500のテッラ・マードレの食のコミュニティの参加が予定されています。
スローフード日本は、オーヴァル・リンゴットと国際会議場内に設置されるマーケットパビリオン内に待望の、インターナショナルスペースのうちの一つです。そこで日本を紹介するのは全71名からなる代表者団で、そのうち13名は若者、そして8名はアイヌ民族という構成になっています。国際本部における日本担当であり、日本スローフード協会代表理事を努める伊江玲美氏も同席します。彼女曰く、「このスローフードという国際ネットワークの一員であること、そしてテッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト2018に参加する代表団を率いることを大変誇り深く思っています。“Food for change”は第12回大会のテーマであり、- 文化や言語、習慣の異なる人々との交流・対話を通じて – 、誰もがより豊かになり、それぞれの活動を継続したり、地球のより良い未来のために努力してゆく活力に満ちて、帰路に就くことと思います。」
参加予定の最も意義深い日本のテッラ・マードレの食のコミュニティのうち、味の箱船認定の地産品のいくつかを紹介予定である神戸市からの代表団、そして但馬牛と松坂牛の2つの小規模生産者からも出席のコンファームを受けています。
もうひとつ重要な参加が、日本における「スローフィッシュ・キャンペーン」推進においてスローフード日本のパートナーである一般社団法人 大日本水産会、漁師も何名か含む出席が予定されています。
スローフード日本のスタンドにはまた、最近パートナーシップを結んだアクアイグニスも参加。また、日本に広く浸透している料理レシピのシェアリングコミュニティ – クックパッド – も参加予定です。
また、テッラ・マードレ・サローネ・デル・グストは、スローフード日本による最新のプロジェクト「Slow Sake」についてアナウンスする絶好の機会ともなるでしょう。2017年に開始したこのプロジェクトは、「スロー・ワイン」と「スローフード」の価値観を酒に適用し、伝統や環境、地域文化を尊重する日本酒生産者の支援を目的としています。第12回大会にトリノへやってくる日本酒生産者の方々は、皆さんもこちらからご覧になれる、スローフードのガイドラインにまさしく匹敵するはずです。現在仕上げに入っている、主題に関連する数々のアクティビティやイベントに参加されることでしょう。
インターナショナル・マーケットの一角は、味の箱船に乗る日本の食品のショーケースとなります。今日では国内で僅かに一握りほどの生産者が残る「潮鰹(しおかつお)」、そして日本の胡椒として知られる「有馬山椒」が、今年は確実に展示されます。
スケジュール表には既に味覚のワークショップがひとつ予定されています:
寿司:日本における生魚(Sushi: raw fish in Japan)(9月21日 17:30 – トリノ国際会議場)
東京で100年以上の歴史を持つ「松乃鮨」の四代目、手塚良則(Yoshi Tezuka)氏とともに、寿司の芸術と文化や調理法、伝統料理のなかで本物の生魚の味わいを発見することができるでしょう。
そして料理教室では:
日本:島豆腐作りの芸術 (Japan: the art of making Shima-Tofu) (9月23日 13:00 – トリノ国際会議場)
沖縄の島々で作られる島豆腐は、これ以外の日本の地域で作られるものとは異なります。なぜならば、一般に広く普及しているのは慣行農業で栽培されたアメリカ由来の品種であるのに対し、島豆腐には今も尚、持続可能な農法で栽培した土着品種の大豆が使用されているからです。あいあいファーム からの代表者らが、本物の島豆腐の世界を皆さんにご紹介します。
味覚のワークショップと料理教室は有料プログラムで、オンラインでご購入いただけます。テッラ・マードレのフォーラムはネットワークの代表者らが進行するもので、空席がある限り一般公開します。ここをクリックして、随時更新されるイベントの空席状況をご確認ください。
伊江玲美 – 国際本部 日本担当: [email protected]
テッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト2018 広報担当
スローフード, +39 329 83 212 85 [email protected]
ツイッター, @SlowFoodPress
ピエモンテ州, +39 011 432 2549 – [email protected]
トリノ市, +39 011 011 21976 – +39 342 1100131 – [email protected]
プレス登録はこちらから: https://salonedelgusto.com/en/press-pre-accreditation/
テッラ・マードレ・サローネ・デル・グストは、トリノ市、スローフード、ピエモンテ州がMIPAAF(イタリア農林水産省)と協同し、多くの支援を得て実現するものです。オフィシャルパートナー:GLEvents-Lingotto Fiere(リンゴット国際会議場 GLEvents), IREN, Lavazza(ラヴァッツァ), Lurisia(ルリージア), Parmigiano Reggiano, Pastificio Di Martino(パニフィーチョ・ディ・マルティーノ), Quality Beer Academy(クオリティ・ビア・アカデミー); サポーター:San Paolo(サン・パオロ), Fondazione CRT-Cassa di Risparmio di Torino(トリノ貯蓄銀行基金), Associazione delle Fondazioni di origine bancaria del Piemonte(ピエモンテ銀行基金連盟), Coldiretti(イタリア農業組合); 寄付:IFAD(国際農業開発基金), Unione Europea(欧州連合) ,CIA.
スローフードは、“おいしく、きれいで、正しい”食の哲学に賛同する数百万の人々を従える、160ヶ国以上からの情熱家、料理人、専門家、若者、生産者、漁師、学術関係者らから構成されるネットワークです。