スローフードとイタリアピエモンテ州トリノ市は9月22〜26日までイタリア、トリノにて、世界で最も重要な食の祭典の一つとされるテッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト 2016を共同開催します。143の国と地域から代表団が7000人ほど、また展示参加者は800ほどが参加、また300ほどのスローフードプレシディオ食品、500ほどのテッラ・マードレのコミュニティが参加する非常にユニークな祭典となる予定です。
アフガニスタン
Parco Valentino (ヴァレンティーノ公園)のInternational Market (国際市場)にて、スローフードプレシディオである Herat Abjosh Raisins の干しぶどうのスタンドを設けます。
中国
Parco Valentino (ヴァレンティーノ公園)の International Market (国際市場)にて、中国のArk of Taste 食品が約30ほど展示されます。例えば、 Soma herb, Hegou Village Jujubes, Wild big-leaf lilium powder, Yunnan Wild honey, Hakka Black Sugar and Ginger Candies, Hanyuan Pepper, Mongolian traditional milk butter, Mongolian traditional beef jerky, Wheat sauce, Luquan Hard Sugar Cane, Xishuangbanna Mountain Forest Pu’er Tea など。 また、テッラ・マードレ・コミュニティである下記の4つのコミュニティの方が参加します。
- Nonglu Rice Farmers (Nonglu 米農家) – 中国の南西に位置するNonglu 村での最も重要な食料源は米です。Nonglu村は、ベトナムとの国境付近の熱帯雨林の中にあり、海抜150mに位置します。
- Shitou Village Biodiversity Guardians (Shitou 村生物多様性のガーディアンズ) - 歴史的な村220 のNaxi 族が住んでいます。彼らは古来から伝わるテラス式農法と昔ながらの灌漑システムを今でも利用し続けています。
- Traditional Medicinal Herb Collectors (伝統的な薬草のコレクターズ) – Leigong Mount Nature Reserve にはおよそ2000 もの多種多様な生物が生息し、そのうち43が絶滅危惧種に指定されています。
- Wuzhumuqin cattle nomadic breeders(Wuzhumuqin種の放牧民族)- 海抜 1000~1500m の高さに位置する内モンゴルに生息するこの種は、放牧種として古くからこの地域に生息しています。
Terra Madre Kitchen (テッラ・マードレ・キッチン)では世界各国から60人以上にものぼる数のシェフが各国の伝統的な食材を使い、各国の最も伝統的な料理を作り、振る舞う予定です。
9月25日(日)の17:30〜19:00 には、Jianhui Qi シェフが、中国の伝統的な料理、四川の辛い餃子を作ります。
中国の農業の知られざる一面 (テッラ・マードレ・フォーラム)– 100にものぼるArk of Taste 食品についてのフォーラムが開かれます。中国国内の生物多様性を守ろうと、スローフードが
各生産者、生産者協同組合、大学教授や若い人々とともに集めたArk of Taste 食品についてなど。
50種類の辛味 – 辛さに焦点を当てたワークショップ。中国の四川や日本の有馬の山椒などについて。
インド
Parco Valentino (ヴァレンティーノ公園)のInternational Market(国際市場)にて、Nilgiri Honey Hunters や、Indigenous Coffee Growers of the Nigiri Mountains, North East India Indigenous Community といったコミュニティがスタンドを開きます。また、Honey And Traditional Millet Community Of Tamil Nadu, Organic Ragi And Potato Growers Community Of Uttarakhandといったコミュニティからも参加があります。
テッラ・マードレ・キッチンでは、9月23日の11:00〜19:00にかけて、インドからSunil Gadihoke シェフが Tehni 米をザクロのソースで料理します。
インドのNaga 料理 (9月23日、イータリー・トリノ・リンゴットにて)- インドの北西に位置するクッキングスクールから、Joel Basumatari シェフが Nagaland 料理を様々な逸話などとともにご紹介します。
Indigenous Terra Madre Kitchen 2016(9月24日20:30〜、Le Papille レストランにて)- インド北西のNaga民族の Joel Basumatari シェフと、アメリカのSioux 族のSean Sherman シェフ。世界の全く違ったエリアからの2人のシェフがそれぞれ東ヒマラヤからアメリカ・ミネソタの量を振る舞います。
Goes Maesh と Arcangelo Dandini : Culinary Contamination (9月24日12:00〜、ヴァレンティーノ公園の Pastificio Martino Stand にて)- Zago の愛称で知られる、インドのカルカッタ出身のGoesh Maeshシェフ。彼はイタリア・ローマのレストラン L’Arcangelo にてArcangelo Dandini と2004年よりともに働いてきました。今回のワークショップは、外国人の目から見たパスタについて。彼ら二人が、Gragnano di Martino パスタに合う、インドの伝統的な料理を振る舞います。
50種類の辛味 (9月22日18:00〜、Circolo dei Lettori にて)- あらゆる辛味に焦点を当てたワークショップ。イタリア・カラブリア州の辛いペペロンチーノから、メキシコのハラペーニョ、インドの様々なスパイスまで、あらゆる辛味が味わえます。
カリニャーノ劇場で開かれる Our Relationship with the Earth Through Contemporary Art では、 インドのアーティストで映像作家である Amar Kanwar 氏が Gallery of Modern and Contemporary Art のCarolyn Christov-Bakargiev氏と対談。世界中の環境と景観に大きな影響を及ぼす政治的な変化が起きた際、アートがどんな力を発揮することができるなどについて語ります。
Amar Kanwar氏、Carolyn Christov-Bakargiev氏、Davide Scabin 氏は、現代美術館 の Castello di Rivoli で開かれる The Forms of Contemporary Art にも参加します。ここでは、Kawar 氏のプロジェクトである The Sovereign Forest から一部を抜粋した The Scene of Crime を公開。インドのOdisha 地区で横行している農地略奪の恐ろしさを描いたこの作品は、GMO の農作物を支持する大企業と、その土地ならではの生物多様性を守りたい現地の人々との摩擦を浮かび上がらせます。
日本
Parco Valentino (ヴァレンティーノ公園)のInternational Market(国際市場)にて、日本の生物多様性についてのスタンドが開かれます。テッラ・マードレ・コミュニティからは、銀座のGinza urban beekeepers, Arima mountain pepper growers, Tanegashima ginger growers, a group of young organic farmers from Kanagawa, the Matsuura City Food Culture guardians, the Producers from the Farmers Market of Fujzieda が参加します。
また、スローフード日本、神戸市、札幌市、石川県、狭山茶、SpazioMusaのスタンドも開かれます。
9月25日の17:30〜19時では、テッラ・マードレ・キッチンにてShinichiro Takagi シェフがJibunji Beefについてプレゼンテーションします。また9月26日の11:00〜15:00の間はYoshinori Tezuka 氏による Japanese fusion を味わうことができます。
9月22日15:00〜は、MAO (Museum of Oriental Art )にて、A Dialogue: Living Harmony が行われ、Chigumi Obayashi の作品が公開されます。このドキュメンタリーは、大分県臼杵市に焦点を当て、食と環境の未来について考えます。ミシュラン2つ星の東京表参道の L’Effervescene の Shinobu Namae シェフがご紹介します。
テイスティング・ワークショップ
- To Each Region Its Own Sakè(9月23日15:00〜、City Center – Bolaffi Auction House にて
- Sakè and Miso from Ishikawa Prefecture (9月24日15:00〜 City Center -Bolaffi Auction Houseにて)
- Fifty Shades of Hot (9月22日 18:00〜 City Center – Circolo dei Lettori)にて –辛さに焦点を当てたワークショップ。中国の四川や日本の有馬の山椒などについて
- Fifty Shades of Umami (9月23日18:00〜 City Center – Circolo dei Lettoriにて)
- Australasian Whisky (September 26 at 18:00 City Center – Bolaffi Auction House) –ニッカを初めとする日本のウィスキーのテイスティング
マレーシア
Parco Valentino (ヴァレンティーノ公園)の International Market (国際市場)にて、マレーシアのスパイスについてんスタンドが開かれます。Rimbas Black Pepper のプレシディオの黒胡椒など。
テッラ・マードレ・キッチンでは、9月22日の11:00〜19:00にかけて、Nazlina Hussun シェフがNonya チキンカレーをプレゼンテーションします。
モンゴル
Altai とSayan のコミュニティが参加します。Mongolian Alliance of Nomadic and Indigeneous Peoples のボードメンバーが参加します。
韓国
Parco Valentino (ヴァレンティーノ公園)の International Market (国際市場)にて、韓国のArk Of Taste 食品が展示されます。スローフードプレシディオ2つとテッラ・マードレ・コミュニティ1つが参加します。
- Don Tea Presidium, 韓国の南西に位置する Jangheung で作られている発酵緑茶
- Hyunin native black chickens の生産者コミュニティ。明朝時代の医学書 Bon-cho-gang-mok に記載のある韓国原生の20種の鶏のうちの1つ。
Terra Madre Kitchen (テッラ・マードレ・キッチン)では、9月24日の11:00-19:00にかけて、Kang Changeon シェフが tarak-jook の揚げ魚を振る舞います。
台湾
Parco Valentino (ヴァレンティーノ公園)の International Market (国際市場)にて、台湾のArk Of Taste でもある伝統的な醤油が展示されます。
Terra Madre Kitchen (テッラ・マードレ・キッチン)では、9月26日の11:00-15:00にかけて、先住民族の Lin FengKang Changeon シェフが tarak-jook の揚げ魚を振る舞います。
タイ
Parco Valentino (ヴァレンティーノ公園)の International Market (国際市場)にて、タイのテッラ・マードレのネットワークから様々な米やその他食品が展示されます。また、地元の生産者(特にオリーブオイル)と協力していることで知られるBankok’s Organic Food Suppliers が参加します。
Terra Madre Kitchen (テッラ・マードレ・キッチン)では、9月24日の11:00-19:00にかけて、 Thailand Cooks より、Songvisava Duangporn シェフが tamarind ソースでローストチキンを作ります。
より詳しい情報については:
Slow Food, +39 329 83 212 85, int[email protected] – Twitter: @SlowFoodPress
Region of Piedmont, +39 011 432 2549, +39 335 7586327, [email protected]
City of Turin, +39 011 01121976, +39 3421100131, [email protected]
6『スローフード』は、“おいしく、きれいで、正しい”食の哲学に賛同する数百万の人々を従える、160ヶ国以上からの情熱家、料理人、専門家、若者、生産者、漁師、学術関係者らから構成されるネットワークです。このうち10万人の会員が1,500のローカルグループに所属し、年会費を納めることで協会の資金運営に寄与し、各地で開催される数多くのイベントに参加しています。これら会員のほか、持続可能で小規模の農産食品生産に従事する2,000のテッラ・マードレの食のコミュニティがあります。